2008年07月09日

インテリア設計士の需要

インテリア設計士は、インテリアを含む住空間や、個々のインテリアの計画・設計・施工・監理などに関して高度な知識と技術を持つ者に与えられる資格です。多くの人々が住みやすく、安らぐことのできる住まいを求める中で、インテリアの質的向上に貢献する重要な役割を担うものを目的としています。

ですから、この資格の何より有利な点は、活躍できる職域がたいへん広いことです。住生活に関連するさまざまな業界や企業がインテリア設計士を必要としています。また、住宅以外にも学校やオフィス、店舗、病院など、活躍の場は多彩といえるでしょう。今後ますます活躍の場は広がり、有資格者の価値もさらに高まるでしょう。

人が過ごすあらゆる室内空間、住居、オフィス、ホテル、レストランから、客船、列車、飛行機内の客室にいたるまで、さまざまな場の環境設計と室内デザイン設計を行う仕事。建築設計者や施工部門の管理者、依頼主と打ち合わせながら進めていく仕事。

また、インテリア製品(家具、カーペットなどの床材、照明器具、内装材)を企画・デザイン・設計する仕事。こういったデザインをする上での、素材に関する知識、人間工学の知識や、製図やパース(透視図)を仕上げる技術もインテリア設計士に求められています。また、近年の高齢化社会に伴う住宅やオフィスのバリアフリー化などのリフォーム需要が拡大していることも、インテリア設計士の需要として追い風になっています。

インテリア関連資格の取得

インテリア関係の仕事には、いくつもの資格や名称があります。これらの仕事の違いなどをお話ししましょう。インテリアの仕事の入り口にたどり着くためには、資格がないよりも絶対にあった方がいいのです。インテリア関係の資格とは、「インテリアの仕事がしたいので、こんなに勉強しました」 と言う「インテリアの仕事に対する熱い想いの証(あかし)をアピールする」と考えましょう。

インテリアデザイナー
インテリアデザイナーの仕事は、住居、オフィス、店舗、ホテル、病院などさまざまの居住空間をデザインする仕事とプロダクトデザイナーとして、家具や照明器具、絨毯などのいろいろなインテリア用品の形状・素材・色柄などをデザインする仕事があります。つまりインテリアをデザインをする人の総称です。特に資格試験はありません。ただし、社団法人・日本インテリアデザイナー協会に入会するには審査があります。

インテリアプランナー
インテリアプランナーは、建築物のインテリア企画やインテリア設計、工事監理をする人たちの資格制度です。試験に合格し、登録をしなければ、インテリアプランナーの称号は使えません。試験資格は、専門教育を受けていなくても、実務経験があれば受験できますが、一次試験、二次試験と非常に複雑ですので、よく確認してください。どちらかというと、デザイン感覚よりも建築の基礎知識を重視した試験です。

建築士
インテリアを設計したり、内装を変えたりするには建築士の資格は必要ありませんが、大規模な改装をしたり、住宅の設計をするには建築士の資格が必要になります。建物の設計、工事監理するには、建築士の資格が必要です。

一級建築士、二級建築士、木造建築士など資格によって、建物の用途や構造(木造、鉄筋コンクリート造など)、大きさ・階数など業務範囲が決められています。二級建築士を受験するには、学歴がなくても建築の実務経験が7年以上あれば受けられます。一般的には、一級建築士を受験するには、大学で建築・土木の課程を卒業してから、実務経験が2年以上必要です。

照明コンサルタント
照明知識を身につけ、照明計画の提案やコンサルティングをする仕事です。通信講座を受講することで、未経験者でも資格を取ることができます。かなり専門的な、通信講座です。照明器具のショールームに勤める人には必要な資格です。

キッチンスペシャリスト
キッチン関連設備のメーカーや販売店でキッチン空間を提案する仕事です。設備機器、ガス、電気、水道などの防災安全対策や建築構造との取り合いなどについての法律、技術的な知識などが必要になります。この他にもマンションリフォームマネージャー、福祉住環境コーディネーター、などなどインテリアに関連する資格は多数あります。

家具デザインの仕事

家具デザインの仕事は、今現在、消費者がどんな家具を求めているかをマーケティングリサーチなどを通してキャッチします。家具の企画・デザイン・設計から素材や色の選定、試作品の制作までを行う仕事です。家具やインテリアに興味があり、自分で使う椅子ひとつ選ぶのにもこだわる人やオリジナルの家具をデザインするには、見た目のよさだけではなく、使いやすさも追求しなければならないので、生活感覚のある人に向いていると言えます。

家具デザインの仕事に就くには、インテリア系専門学校などの家具デザイナーコースで学ぶのが第一歩。学校で学びながら家具メーカーなどのショールームにマメに足を運び、プロの作品にふれ、センスを磨く努力をしていこう。基本的に実際に家具を製造するのは家具職人ですから、手先の器用さよりも大切なのは企画力になります。

家具メーカーやオリジナル家具を作っているインテリアショップなどが主な活躍の場になります。雇用形態は正社員、契約社員などさまざまです。実力をつけて独立し、フリーランスで活動している人も多いようです。より快適で使いやすい家具を作るための基礎となる人間工学的な知識と素材の知識、そしてマーケティングや企画力が求められる仕事なのです。

また、色によってまったく印象が変わる家具作りは、カラーに対する知識や感性を磨くことが非常に重要になります。色の選び方次第で売れ行きも左右されてくるため、トレンドカラーに気を配るなど、流行を考えることも大切な仕事なのです。

インテリアの仕事

インテリア関係の仕事とはよく耳にします。インテリアのお仕事とは「私たちの生活を取り巻く環境を演出する仕事」です。人は常により快適に、より心地よく過ごせる空間を求めています。お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げた空間には華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができるでしょう。

家具や照明、カーテンやクロス、カーペットなどのあらゆるアイテムを色や形、性能を考えながらデザインしたりトータルにコーディネートすることで、お客さまのニーズにあった空間を作りあげていくのです。また、草木や花を巧みに使いアレンジをするフラワーデザイン、庭などのインテリアとエクステリアの融合したデザインを手がけるガーデンデザインも、インテリアデザインの仕事といえます。

インテリアの仕事には、コーディネートの知識だけでなく、各アイテムの知識や建築関係の知識と経験、そしてもちろんセンスが非常に問われる仕事なのです。また何よりお客様との会話が主になってきますのでコミュニケーション能力も大変重要になってきます。インテリア関連の仕事をする人は、設計事務所やデザイン事務所、メーカーで働く人も多いですが、フリーで仕事をする人が多いのも特徴です。

また、女性の活躍が目立つ分野の仕事でもあります。インテリアの仕事は、インテリアを入り口に、お客さまのライフスタイルそのものも提案できる仕事、そしてつくり上げた空間で人々の笑顔を見ることができる非常に夢のある仕事と言えるでしょう。また最近では、リフォームの分野でインテリアの仕事に対する需要が増えています。

インテリア設計士資格の生かし方

インテリア設計士の資格は、インテリアの分野に触れることができ、学んだ知識を証明することができます。ではどんなふうに資格を生かすことができるのでしょうか。まずお勤めされている方では、キャリアアップの一環としてより専門的な知識を学ぶことによって、仕事の幅を広げることができるでしょう。働きながら資格試験の勉強をするのは思った以上に大変です。

しかし、知識や技術はあり過ぎて困ることは絶対にありません。必ず学んだ知識が仕事へ生されるでしょう。また、インテリア設計士の2級は建築やインテリア関係の学校であれば、大学、短期大学、高等学校、専門・各種学校に在学中でも受験できるので、就職活動にも大きく生かすことができる資格といえます。

特に専門学校などは、カリキュラム等にインテリア設計士の講座を取りいれるなど積極的に受験をサポートする環境を整えているようです。将来インテリア関係の仕事に携わりたいと考えている方は、是非在学中から積極的に挑んでみましょう。さまざまな場面で習得した知識を応用できるインテリア設計士の人気は高まる一方です。

日頃の実務経験がどれだけ自分の身についているのか知ることにも役立つ良い機会にもなるでしょう。また、インテリア設計士はインテリアコーディネーターなど他のインテリア関係の資格に比べて取りやすいこともあり、インテリア関係の仕事が自分に向いているか悩んでいる方でも、気軽に受験してみて自分にあっている分野なのか判断するのも良いでしょう。

試験当日の対策

インテリア設計士試験の特徴は、なんといっても丸2日間に渡って行われる点です。既に平成20年度の試験期日と時間が発表されています。試験期日は、7月12日(土曜日)と13日(日曜日)となっています。12日は10時15分から10時30分まで説明、10時30分から12時までが学科試験、12時から13時が休憩、13時から17時までが実技試験になっています。

13日は1日実技試験となっています。9時から12時までと13時から17時までです。なお12時から13時までは休憩となっています。時間だけで見ると学科試験の1時間半に対し、実技試験は11時間とほとんどが実技試験に当てられています。特に実技試験に対するペース配分は常に念頭におきながら試験に挑みましょう。

「時間はまだたっぷりある。」と言っているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。十分に気をつけましょう。また、当然のことかもしれませんが体調管理には十分気をつけましょう。何ヶ月も前から準備していても、試験時期に風邪などの病気にかかってしまったら100%の実力が発揮できません。

また、あまり知られていないかもしれませんが、インテリア設計士試験は7月試験なので、受験する会場の冷房が効きすぎて試験どころではないケースもあります。試験当日は軽く羽織る物を持っていくとよいでしょう。最後になりますが、受験票製図試験に必要な道具は忘れずに持って行きましょう。

課題発表から当日までの準備

インテリア設計士試験における実技試験の設計・製図課題は、検定実施の1ヶ月前に事前発表し、受験申請順に配布されます。だからといって学習期間も1ヶ月でよいという訳ではありません。インテリア設計士はけして易しい試験ではありませんから、学習期間もそれなりになります。取得期間の目安は、2級取得に約3ヶ月程度、1級取得には当然3ヶ月以上の期間が必要になります。

課題発表までは、学科試験、実技試験ともに事前に過去問題を解くなどして課題発表に備えておきましょう。それでは課題が発表されてからの1ヶ月はどのように過ごしたらよいのでしょうか。課題発表された後の1ヶ月間では、まず課題に対するコンセプトを考えましょう。

実技試験では企画計画と表現技術が身に付いているかが評価のポイントとなります。課題の概要には、場所、人、物などがかなり細かく指定されていますから、試験では当然、その内容にそったデザインがされているかが重要な採点ポイントになってきます。要求内容をしっかりと理解して1ヶ月で整理しましょう。

インテリア設計士の試験は、時間だけで見ると学科試験の1時間半に対し、実技試験は11時間とほとんどが実技試験に当てられています。よって時間に対するペース配分も常に念頭におきながら繰り返し図面を作成しましょう。「時間がたっぷりあるとゆっくりしていたら間に合わなくなってしまった。」といったことがないように気をつけましょう。

通信で製図を学ぶ

インテリア設計士の製図試験対策は、毎日製図に携わっていなければ独学はまず無理といえるでしょう。日頃から製図の職務に携わっている人ならともかく、あまり製図に触れない環境におかれている人ならなおさらです。インテリア設計士の製図対策をしたいけど、忙しいから勉強する時間が無い。予備校に通うのは費用が高くて無理。などの方には製図の通信教育がオススメでしょう。

通信教育は独学より多少費用はかかりますが、通信教育は独学のデメリットをほとんどカバーすることが出来ます。しかし、インテリア設計士の製図試験に特定した通信学校は、けして多いとはいえません。インテリアプランナーや建築士などの共通した資格の通信講座を受講することも一つの選択肢といえます。

ただインテリア設計士の実技試験は、建築士資格試験のように配置図兼1階階平面図、 2階平面図、矩計図、立面図、断面、面積表の全てを4時間半で完成しなければならないのに対し、インテリア設計士資格試験は、11時間もあるのです。正確さやスピードも要求される建築士試験に対し、インテリア設計士資格試験には時間的な余裕があります。

インテリア設計士における製図試験は、平面図などだけでなく、スケッチやパースなどの図面もありますので、一概に製図といってもまったく同じというわけではありませんので、自分なりに意識しながら通信教育を受けるとよいでしょう。選択肢が少ないなかでも自分に最もあった学校を見つけることが大切です。

通学で製図を学ぶ

インテリア設計士試験の実技試験では、平面図や立面図といった図面からパースや透視図などまで要求されます。独学で製図の勉強はまず無理といえるでしょう。特に毎日製図に携わっていない人ならなおさらのことです。専門的な学校に通学したり、通信を利用しましょう。

学校には質問対応などの受講フォローがしっかりしているかが特に重要でしょう。素早く質問を返してくれたり、何か問題が起きたときに親身になってくれることが極めて重要なのです。なお、「実践女子大学生活環境学科・空間デザイン研究室」のようにインテリア設計士を目指す人ための製図技術の向上をバックアップすることを目指して講習会を開催しているところもあります。

この講習会は、毎週、月曜・水曜に行っていて、毎回おおむね2時間くらいのカリキュラムとなっています。その日の状況により多少の前後はあるようです。内容については主に、「問題の説明・解説、平面図・家具設計図等の描き方について」や「平面図・家具図等のチェック、パースの描き方について」、「パースのチェック、独自の計画案の作成」および「計画案および図面の最終チェック、受験に際してのポイント」などがあります。

インテリア設計士の製図試験に対応した特定の学校はけして多いとはいえませんので、専門的な学校でなくても充実した内容が通学することによって得られるところもありますので、自分にあった学校をよく考えて見ましょう。

公式テキストと参考書

インテリア設計士受験に役立つテキストや参考書には、まず試験を主催している日本インテリア設計士協会が発行している「試験問題集」、「インテリア設計士テキスト(実技編)」、「インテリア設計士テキスト(学科編)」があります。なんとこの3冊からインテリア設計士試験のおよそ60%以上が出題されていますので必ず活用しましょう。販売先は日本インテリア設計士協会から取り寄せることができます。

「試験問題集」は1・2級共用で、値段が2,500円で送料・税込みになっています。テキストの内容は過去6回分の試験問題と解答を収録しています。 次に「インテリア設計士テキスト(実技編)」は、値段が1,500円で送料・税込みになっています。テキストの内容は、2級受験者対象の編集内容になっています。

最後に「インテリア設計士テキスト(学科編)」ですが、値段が2,500円で送料・税込みになっています。テキストの内容は2級受験者対象の編集内容になっています。インテリア設計士試験に役立つテキストとしては、同じインテリアコーディネーターやインテリアプランナーなどから比べると、市販されているテキストはけして多いとはいえません。

上記の3冊や講座を受講する際のテキストを有効に活用しましょう。また、インテリア設計士の試験としてだけではなく、インテリアを幅広く理解する上でも市販されているインテリアに基づくテキストにも目を通すことも結果的には試験に結びついてくるでしょう。

実技試験対策

インテリア設計士の試験を主催している日本インテリア設計士協会では、すでに過去45回の検定試験を実施しています。協会のホームページではその一部の試験問題が紹介されています。実技試験は、課題概要、要求図面、製図要領と添付の図面を良く見て解答してみるとよいでしょう。

実技試験の設計・製図課題は、検定実施の1ヶ月前に事前発表し、受験申請順に配布されます。事前に過去問題を解くなどして、課題発表に備えましょう。課題発表後の1ヶ月間では、まずコンセプトから考えます。実技試験では企画計画と表現技術が身に付いているかが評価されます。1級と2級とでは、要求される図面に違いがあります。当然1級のほうが難題となることは言うまでもないでしょう。

課題の概要には、場所、人、物などがかなり細かく指定されています。試験では当然、その内容にそったデザインがされているかが重要な採点ポイントになってきますので、要求内容をしっかりと理解して1ヶ月で整理しましょう。

図面は当然正確に書きましょう。特に注意する点には寸法の書き忘れがあります。寸法などの細かな部分は後回しとしがちなものです。時間がなくなってくるとよく忘れてしまうことがあります。書き忘れがないかよく確認してから提出するようにしましょう。

実技試験は、試験の1日目で13時から17時まで、試験の2日目で9時から12時までと13時から17時までの合計約11時間にも及ぶ長丁場です。ある程度どの図面にどれだけの時間をかけるのかペース配分を計画的に進めていきましょう。集中力を切らさずがんばりましょう。

学科試験対策

インテリア設計士の学科試験対策には、試験を主催している日本インテリア設計士協会の各支部で実施している直前講座を受講する方法があります。なお大阪支部で主催する講座の受講料は、10回で1万8000円です。また、短大や専門学校によっては、試験前に1ヶ月程度の直前講座を設けているところもあります。

インテリア設計士は易しい試験ではありませんから、学習期間もそれなりになります。取得期間の目安は、2級取得に約3ヶ月程度を見込んでおきましょう。1級取得には当然3ヶ月以上の期間が必要になります。日本インテリア設計士協会では、すでに過去45回の検定試験を実施しています。協会のホームページではその一部の試験問題が紹介されています。

ホームページ掲載の学科試験は、○×式、選択式のほか、記述式や、図示する問題もありますが、現在では、2級のみですが一部図示を除いて○×式や選択式に変更・統一されています。さらに詳しく知りたい人は、第41回から第46回までの問題と解答を収録した「試験問題集」が同じく協会から発行されてますので、ぜひ購入し、受験に役立ててみるとよいでしょう。

また同時に、「インテリア設計士テキスト<学科編>」も発行されており、このテキストから60%以上が出題されますので、あわせて活用するとよいでしょう。最初にするべきは講座の資料を請求することです。仔細は全てそこに書かれています。インテリア設計士の講座選びには、そのくらい慎重になってちょうどいいのです。

実技試験内容について

実技試験の課題は、試験の1ヶ月前に発表されます。その後試験までの1ヶ月間で、コンセプトから考えます。実技試験では、企画計画と表現技術が身に付いているかを評価されます。2級では、「企画計画」生活住空間としての計画案・仕様書の作成。「設計製図」室内設計図(設計意図・平面図・天井伏図・パースグリッドによる透視図・家具図面など)。

1級では、「企画計画」生活住空間としての企画計画・仕様書の作成。「設計製図」室内設計図(設計意図・平面図・展開図・天井伏図・透視図・詳細図)。と、要求される図面に違いがあります。課題内容には、どんな人物が利用するのか必要な家具や素材などがある程度書かれています。その内容にそったデザインがされているかが重要な採点ポイントになってきますので、要求されているものをデザインしましょう。

平面図、平面図、天井伏図などは、正確に書くこと。寸法の書き忘れがないかよく確認してから提出するようにしましょう。パースや透視図は、全体を正確に計測して採点することはないので、全体に気を使いすぎず必要なところだけはしっかり押さえて、残りは見て違和感のない程度で大丈夫です。

12時間の時間があるとはいえ、余裕を持ちすぎて最後に慌てて間に合わせるのでは勿体ないので、ある程度どの図面にどれだけの時間をかけるのか計画的に進めていきましょう。平面図などだけでなく、スケッチやパースなど苦手な図面もあるかと思いますが、課題発表から1ヶ月時間がありますので、しっかり下準備をして当日頑張りましょう。

学科試験科目について

インテリア設計士資格試験は、1級、2級共に大きく分けて計画、技術、法規法令の3つに分類されます。さらに、その中でいくつかの分野に分けて勉強します。2級は、「計画」デザイン論(インテリアデザイン関連情報・基礎用語解説)、デザイン史(現代に見られる伝統や中世・近世建築・家具様式)、デザイン基礎(形態・色彩の構成とその基礎知識)、インテリア計画(室内平面計画・照明計画などと家具の機能・寸法・人間工学関連)。

「技術」材料論(内装材料(床・壁・天井仕上材の種類と特性など、家具材料(木材・金属・繊維・プラスチックなどの特性・用途など)、構造・生産(建築・室内構造の基礎知識と家具生産(構造・加工技術・塗料・塗装技術など)、室内設備・装飾(照明機器・空調機器・衛生機器・その他装備品の基礎知識、繊維製品(カーテン・カーペット・壁クロス他)の特性と施工)。

「法規法令」建築基準法・消防法・関連法規法令(建築基準法・防災に関する基礎知識、製品安全などに関する基礎知識)。1級は、「計画」デザイン論(インテリアデザイン・環境デザイン関連情報)、デザイン史(建築・家具様式、デザイン運動から近代デザイン)、

インテリア計画(平面計画・照明計画・色彩計画・人間工学・モデュラーコーディネーションなど)、室内環境(光と色彩・音環境・熱と空気環境(断熱・保温・湿度・通気・換気)。「技術」材料論(内装材料(種類・特性・用途など、家具材料(種類・特性・用途など)、施工・生産(室内施工(造作・施工・塗装・仕上など)・工法・構造の知識、家具生産(構造・加工技術・塗装・仕上など)、

室内設備・装飾(電気・給排水衛生・空調・ホームセキュリティシステムなどの諸設備、ウインドウトリートメント・壁装、その他室内装備の商品知識と施工)。「法規法令」建築基準法・消防法・関連法規法令(建築基準法・消防法に関わる施行令と基礎知識・防災知識・内装制限による材料と施工法)、安全関係品質表示と規格関係(消費者保護基本法・家庭用品品質表示法・JIS・JASなどの施行令)。

学科試験方式について

学科試験は、1級、2級共にほとんどが選択式の問題になりますが、○×問題や記述式問題もあります。選択式問題は、5択と3択で出題され、文章問題の穴埋めなどです。選択肢も少ないので、比較的答えやすい問題になります。選択式の問題の中には、イラストを見て解く問題も出題されますので、文字だけでなく目で見てデザインを覚えることも大切です。

他には、たくさんある中の1つと、内容を結びつけるものや、たくさんの語句の中から選ぶ問題もあります。難しいのは、記述式の問題で、用語の意味を書く問題が出題されることです。近年注目されてきている用語なども積極的に出題されますので、インテリア関係の用語はある程度理解していないと答えられません。

ほとんどは公式テキストから出題されますが、分野も範囲も広いので、日頃から知識を深め、記述式の問題対策をしておきましょう。さらに、学科試験ですが、文章問題だけでなく簡単な図形を作図する問題も出題されます。文章だけでは表現できないデザインの問題などです。作図する問題は、例えば2級であればアイソメトリック図などほぼ同じような問題が出題されますので、描き方だけ知っておけば解ける問題だと思います。

学科試験は、出題方式はさまざまですが、内容はほとんどテキストに載っていますので、出題方式に惑わされず落ち着いて解くよう心がけましょう。焦って最後に作図問題が間に合わなかったなんてことがないよう、作図問題には少し時間がかかりますので、試験問題が配布されたら問題全体を確認し、時間配分を考えておくと良いかと思います。

合格発表から登録まで

合格発表は8月で、受験者本人に郵送されてきます。学校で受けられた方は、まとめて学校から渡されることもあります。合格したら、日本インテリア設計士協会に登録する必要があります。初回登録費は20,000円で、指定口座へ振り込みます。そして、登録申込書に資格登録カード用写真タテ×ヨコ=45mm×35mmと、「払込金受領証」を9月15日(月)までに、協会本部に郵送します。

登録すると資格取得が認められ、「インテリア設計士証書」および「資格登録カード」と記念品(ラペルピン)が交付されます。初期登録期間は2010年3月31日まで有効で、その後、「支部会員制度」か「非会員制度」を選ぶことができ、それぞれの方法で更新料が必要です。

登録の更新料は毎年かかってきます。しかし、毎年お金を払わなくてはならないので、実際のところは更新していない人も多いです。正しい手続きをするに越したことはありませんが更新はしなくとも、インテリア設計士資格を取得したことにかわりはありません。試験で提出した図面はすべて採点されて返ってきます。指摘されたところはよく見直すようにして、今後に役立てましょう。

インテリア設計士資格試験に合格したことより、何を学び、何を得たかが大切なことです。学んだ知識や技術を失わないように努力し、更なるステップアップを目指し学び続けて欲しいと思います。2級に合格したら1級を、1級も合格したらインテリアプランナーや建築士の資格に挑戦してみて下さい。

受験申込み方法

インテリア設計士資格試験の申込み方法は、検定料を指定の郵便振替口座に振り込み、その「払込金受領証」を申請書類に貼付し受験する支部協会へ郵送または持参します。申込み期間は、6月で約20日間程の期間内に申込んで下さい。受験料は1級、2級共に15,000円で、学科試験または実技試験のどちらか1方合格されている方は10,000円となります。

受験科目免除による受験の場合は、15,000円になりますので、間違わないようご注意ください。また、受験資格に満たなかった場合は、受験資格審査料を差し引き、13,000円の返還となります。申込みに必要な書類は、日本インテリア設計士協会および支部協会事務局が配布しています。無料で請求することができますので、受験する場合は問い合わせて下さい。

必要な書類は、インテリア設計士資格検定申請書、写真2枚(6か月以内に撮影したもの) タテ×ヨコ=45mm×35mm、受験票・払込金受領貼付用紙、受験資格を証明するものです。また、実務経験がある方は実務経歴書も必要です。受験資格を証明する方法は9つに分類され、A=卒業証明書と実務経歴書、B=卒業証明書または在学証明書、C=資格証明書、D=資格証明書と実務経歴書、E=実務経歴書、F=成績通知書の6種類があります。

学歴や実務経験、他の資格取得による免除を受ける場合など、自分に必要な書類を良く確認し、送り忘れがないように注意しましょう。また、受験する支部協会へ郵送することも間違えないようにしましょう。

受験日と試験会場

インテリア設計士資格試験は毎年年1回、7月に実施されます。年に1回だけなので、申込み忘れなどにご注意ください。試験は土曜・日曜の連続した2日間で行われます。試験時間は、1日目10:15〜17:00、2日目9:00〜17:00です。まず1日目の10:15から15分試験の説明があります。その後10:30から2時間半学科試験を行います。学科試験が終わったら1時間のお昼休憩を挟み、13:00から実技試験となります。

2日目は、1時間のお昼休憩を挟み、午前、午後共に終日実技試験を行います。2日間にわたる試験になりますので、1日目に終えた分はそのまま会場に残し、持ち帰ることはできません。12時間の実技試験中は、1日目ににどこまで仕上げなくてはならないなどの制約はないので、自由に自分のペースで進めて構いません。

インテリア設計士資格試験は、全国の支部がある都道府県で実施されています。北海道、青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、石川、福井、愛知、京都、大阪、兵庫、奈良、鳥取、広島、徳島、高知、福岡、長崎、熊本に支部があります。

受験会場は、支部協会が決定します。主に専門学校や大学などが会場として使われます。場合によっては、自分が通っている学校で受けることができるかもしれません。自分が通っている学校で受験することができれば、緊張することもないでしょうが、会場は支部協会が決定しますので、郵送されてくる受験票に従って下さい。

学科試験・実技試験の免除

インテリア設計士資格試験では、他の類似した資格を持っていると学科試験や実技試験が免除されることがあります。それは他の資格によって同等の知識や技術があると判断されるからです。2級では、一級建築士、二級建築士、木造建築士、インテリアプランナー、イン テリアコー ディネーターの資格を持っていると免除されます。

一級建築士、二級建築士、木造建築士を持っている場合は実技試験の免除、インテリアプランナー、イン テリアコー ディネーターの資格を持っている場合は学科試験が免除されます。1級では、一級建築士、インテリアプランナー、二級建築士、あるいは木造建築士の資 格を持っていると免除されます。

一級建築士の資格を持っている場合は実技試験の免除、インテリアプランナー、二級建築士、あるいは木造建築士の資格を持っている場合学科試験が免除されます。1級の場合は、インテリアコーディネーターの資格取得後、2年以上の実務経験のある人も免除を受けることができます。また、1級、2級共に学科試験もしくは実技試験のどちらかだけ合格した場合は、以降3年間は合格した方が免除されます。

学科試験・実技試験の免除を受ける場合は、申込み時に資格証明書が必要となりますので、忘れずに添付して下さい。免除があるため、他の資格を取得してから受けるとより合格する可能性が高くなるかと思います。特にインテリアコーディネーター資格は、誰でも受けられる試験なので、余裕がある人は受けてみると良いでしょう。

受験資格について

インテリア設計士試験は誰でも受けられるものではありません。2級は学歴又は実務経験、1級は学歴と実務経験の両方が必要です。詳細の条件は、下記のいずれかに該当すること。2級インテリア設計士。 1.この種大学、短期大学、高等学校、専門・各種学校、あるいは専門教育を卒業または修了し者、および在学中の者。

2.一級建築士(※1)、二級建築士(※1)、木造建築士(※1)、インテリアプランナー(*2)、イン テリアコー ディネーターの資格を有する者。3.1および2に該当しない者で、2年以上の実務経験があり、これらと同等の資格があると認められる者。4.2級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試を、過去3年以内に合 格している者。

1級インテリア設計士。 1.この種大学を卒業し、1年以上の実務経験のある者。2.この種短期大学を卒業後、2年以上の実務経験のある者。3.高等学校を卒業し2年以上の専門教育を修了後、2年以上の実務経ある者。4.この種高等学校を卒業後、3年以上の実務経験のある者。5.2級インテリア設計士資格取得後、2年以上の実務経験のある者。

6.一級建築士(※1)、インテリアプランナー(※2)、二級建築士、あるいは木造建築士の資 格を有する者。7.インテリアコーディネーターの資格取得後、2年以上の実務経験のある者。8.1から7に該当しない者で、5年以上の実務経験があり、これらと同等の資格があると認められる者。9.1級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試験を、過去3年以内に合格 している者。

注:1)この種とは、インテリア、建築、住居学、生活科学、住環境ならびに、それらに準ずる課程をいう。また、専門教育とは、学校の形式にとらわれない専門教育全般をいう。2)実務の内容は、インテリア設計・デザイン、あるいはそれに準ずる業務をいう。3)(※1)は実技試験を、(※2)は学科試験の免除を受けることができる。免除を受ける場合は、申請時にその旨申し出、証明書を添付すること。

インテリア設計士資格の魅力

インテリア設計士の魅力は、他のインテリア関係の資格に比べて取りやすいことにあると思います。特に2級試験は合格率80%程で、1度で受からなくても、何度か受ければ必ず取得できるでしょう。学歴や実務経験が必要なものの、その業界で働きたいと思っている人や、実際働いている人にとっては、気軽に受けることができる資格試験なのです。

また、インテリアコーディネーターのように知識的なことだけでなく製図の実技試験があることや、建築士のように堅苦しくないことも魅力だと思います。さらに、建築士資格試験は、配置図兼1階平面図、 2階平面図、矩計図、立面図、断面、面積表の全てを4時間半で完成しなければならないのに対し、インテリア設計士資格試験は、12時間もあるのです。

建築士資格試験は、正確さやスピードも要求されますが、インテリア設計士資格試験には余裕があります。その為、建築士試験を受ける前の準備として受けてみるのも良いのではないかと思います。実技試験で提出したものは、この部分が良くなかったというように添削されて返却されますので、自分がどこに弱いのかを知ることもでき、今後の勉強に役立てることもできます。

インテリア設計士資格は、入門的な意味合いも含めた資格試験です。製図時間が12時間なのもその為で、気軽に挑戦して欲しいという意図があるからです。まずは1度挑戦してみて、ダメでも諦めず少しずつステップアップしていきましょう。

インテリア設計士資格は、どのように役立つ?

インテリア設計士資格は、インテリアの勉強ができるだけでなく、学んだ知識を証明することにより就職活動も役立てることができます。受験資格に学歴を必要とする資格の為、学生の方が多く受けられるかと思います。2級試験は建築やインテリア関係の学校であれば、在学中で受けることができるので、気軽に挑戦することができます。

学校で学んだ知識や技術は、卒業して就職するまで生かすことができないので、実際働き出すまで不安なこともあるでしょう。そういった不安を取り除く為にも役立ちます。インテリア設計士の課題は、テーマが発表され、それにそったデザインをコンセプトから自分で考え設計する資格なので、実践的な技術を学ぶこともできるからです。

実際にクライアントから依頼を受けて設計しているのだと思えば、仕事へも繋げられる資格試験となります。また、学生の方だけでなくお勤めの方も、より専門的な知識を学ぶことによって、仕事の幅を広げることができるでしょう。日頃の実務経験がどれだけ自分の身についているのか知ることにも役立つでしょう。

働きながら資格試験の勉強をするのは大変でしょうが、知識や技術はあり過ぎて困ることはありません。学んだ知識もその場から仕事へ生かしていけば良いのです。学んだ知識や技術は、自分の身につくものなので、何よりも自分の為に役立つと言っても過言ではないでしょう。インテリア設計士資格試験に挑戦することで、より良い自分になりましょう。

他のインテリア関係資格との違いは?

インテリア設計関係の資格はいくつかあります。インテリアコーディネーター、インテリアプランナー、一級建築士・二級建築士、木造建築士などがあります。インテリアコーディネーターは、インテリア設計士と違って設計はしません。ある空間の中でカーテンを選んだり、ソファーとのコーディネートなどをする仕事です。

壁紙から部屋全体をコーディネートする仕事から、家具を販売する店舗など活躍の場は様々です。インテリアプランナーは、インテリア設計士よりも高度な技術が求められる資格です。インテリアプランナー資格を取得すれば、もっと大きな仕事をすることができるでしょう。

一級建築士・二級建築士は、1番有名な資格なので誰でも知っているかと思います。建築士の資格を取得すれば、建物全てを設計することができます。建築士の資格は、設計の技術も学びますが、建築基準法など法律関係の知識を学びますので、インテリア設計士よりは堅苦しい資格です。デザインの知識を学びたいのであれば、インテリア設計士の方が適しています。

木造建築士は、その名の通り木造の建物だけ設計できる資格です。正確には1階または2階建て延べ面積300平方メートル以下ですから、個人住宅の設計がほとんどで、インテリアに関してはあまり深く学ぶことはない資格です。インテリアを中心に学びたいのであれば、インテリア設計士資格と共にインテリアコーディネーター、インテリアプランナーの資格も受けてみてはいかがでしょうか。

インテリア設計士試験は何を学ぶの?

インテリア設計士試験では、歴史から実際の設計技術まで、インテリアデザインに関するありとあらゆることを学びます。インテリアを勉強するには、まず知ることから始じまり。今までどんな技術が開発されてきたのか、またどのようなデザインが流行し求められてきたのか。家具一つデザインするにも、形だけでなく素材のことまで知っておく必要があります。

使われる材料も、手触りや耐久性、適した物を選べる知識がなければなりません。インテリア設計士資格では、そういった素材から構造、さらに全体のバランスを計画し、空間への配置の仕方まで幅広く学ぶことができるのです。さらに、電気系統や水回り、空調設備、いざという時の為の防犯設備まで学び、より快適な空間作りができるよう配慮されています。

そして、学んだ知識を活かし、平面計画・照明計画・色彩計画など全体の計画の仕方を学んでいきます。また、設計した内容を他の人へ伝える技術も学びます。平面図、展開図の作成、仕上がりを表現するのに適したパースの技術も学びます。基礎的な技術を学ぶことによって、より魅力的なインテリア空間を設計することにも繋がります。

特にパースを学ぶと、ラフスケッチなど頭の中で考えているデザインを具体化することにより、思っていたものとは違うなと感じることで、より理想的なデザインをすることができます。インテリア設計士資格試験では、実践で使える知識や技術を学ぶことができるのです。

インテリア設計士とはどんな資格?

インテリア設計士資格とは、経済産業大臣の許可を得た社団法人日本室内装備設計技術協会(日本インテリア設計士協会)が認定する資格です。インテリア設計士資格検定試験に合格し、登録を行うことで「インテリア設計士」の資格を得られます。インテリアに関する設計・施工などの高度な知識・技術・技能があることを証明します。

日本インテリア設計士協会は、インテリア設計士資格試験を行うことによって、知識や技術、技能を学ぶだけでなく、「インテリア」という定義を正しく理解してもらいたいという意図も含まれています。「インテリア」といえば、テーブルや椅子などの家具やカーテンなどを想像しますが、最近では、空間全体の音、光、色、香りまでも含めて「インテリア」と呼ぶ傾向にあります。

そして、建築のハード部分を「スケルトン」に対する言葉として「インフィル」が使われますが、まさにそのインフィルの全てがインテリアを指すものです。インフィル=インテリアという考え方は、国土交通省発行の公式資料でも採用されており、インテリア」という言葉を正しく使ことで、インテリア業界を正しい方向に導くことができると考えています。

インテリア設計士資格は、戸建住宅や集合住宅、オフィスビル、商環境、モデルハウスなどにおいてリノベーションを含むインテリアの設計を行い、より快適で安全、魅力的なインテリア空間の提供をする為に役立ちます。